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民泊ってなんだ

 民泊のそもそもとは、一体何だったのだろうと近頃、不思議に思うことがある。

 民泊とは、インバウンド対策に不足する宿問題を規制の緩和で人を泊めてもいいぞという発想から出発したものだったと記憶している。

 ところが最近では、個人が人を泊めてやって金をもらうというビジネスに国がお墨付きを与えてしまっただけで、徳島でも「阿波踊り民泊」なるまったくよくわからない試みが始まろうとしている。

 確かに、徳島は奈良と同じく宿泊施設が少ない県であるが、それは徳島駅周辺では一定以上が賄えないというだけで、宿泊施設がないわけでもない。むしろ、イベント期間中に遠方の宿は公共交通がないから倦厭されがち。明石海峡と高速バスの発達という車社会の末路なだけではないか。
 この奇妙な受給の調整を「お接待の心で」などと云われても、県民としてはちゃんちゃらおかしい。

 お接待といえば、お遍路に関しても民泊が活用されはじめ、お寺がホテル代わりになるのだと。いずれ、お接待でやっていたタダ飯タダ宿も、民泊の精神によって経済の中に組み込まれていくに違いない。

 もちろん、今と昔は違うだろう。お遍路で死ぬことも稀。別段、腹が減っているわけでもなく、財布には万札と電子マネー。
 金を崩すのがいやで喉の乾きを我慢してとことこ歩いていると、一台の軽トラが通り過ぎては止まり、そこまで歩くと「休んでいけ」という。
 怪訝にもついて行くと、どうということもない出来合いの料理が並んでいるが、一口食べると何かが沁みわたっていく。
 こういうものの累積が、日本を日本にしている精神のはず。

 なんだか嫌なのは、オリンピックを機に、7000円でお接待しますよとでもいいたげな「O・MO・TE・NA・SHI」である。
 まあいいか。「おもてなし」とは、裏があるから表なしだからだ。

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