すだち牛バーガー(6個目)

少し間が空いてしまいましたが――、挫折してはいません、とくしまバーガー持ち帰り企画。

今回は、6個目、すだち牛バーガー

すだち牛のパティにトマト、チーズというシンプルな構成。さらに、チーズをめくると、パティがもう一つ隠されておりました。これは、お得だ。

ひとつ解説すると、すだち牛とは、なにもすだちの木から生まれる牛であるとか、牛に生えるすだちという特殊食材のことではない。
美味い家畜を育てる上では、ビタミンCが必要で、往々にしてサプリメントを与える。そのサプリメントの替りにすだちを与えた牛を、そう呼ぶのだ。

バンズは自家製らしく粉が吹き、店のエグいロゴが、なんとも日本のだらしないB級グルメブームをあざ笑うかのよう。

このブログでは、少し辛口で傲慢に論じているが、徳島を想ってのことゆえ、批判されてもあまり怒らないでいただきたい。
なにせ、徳島は全国的に見て、大して美味いものがないように感じるのは、表現者の与党精神の欠如、野党的な甘えがあり、自らが抗議されるかもしれない可能性を考えていない点にある。
それは、田舎特有の世間体であるし、その世間体がモラルを作るわけであるが、いつしか異論を許さない同調圧力を産みがちで、えてして、文句を言うと、味による応酬ではなく、味覚への疑いがかけられる。

何が言いたいのかというと――、
変なものには、変だ!と言わせてください

閑話休題。

囓ると、妙な繊維質に気がつく。これは、鳴門で採れるレンコンだ。郷土食材として文句はないのであるが、残念ながら、肉との食感がいちいち、バランスを崩していて、いらないと言いたい。そして、案の定、味のベースは照り焼きだ。

調べたわけではないが、総じて、徳島県人は、この照り焼きという味にめっぽう弱く、それは、ラーメン文化や徳島ハム(日本ハム)に元凶があると思われ、問題としては相当、根深い。

徳島県が糖尿病患者数、日本一というのは周知の沙汰とおもわれるが、この醤油ベースの甘辛い味をことさら好み、炭水化物に化けた後も「おかず」という概念でしかないゆえに、ラーメンや粉物と一緒にごはんを食べるという奇行をやる。

これらが味覚のベースとしてあり、味覚の伝統を破壊するハンバーガーにおいてさえ、日本的な無難な味に落ち着け、
「テリヤキ風にしてしまえば、何にでも合う」
という曖昧さを受け入れてしまった。
何にでもマヨネーズをかける人は、味覚障害である。同じく、何でもカレー味、トマト味というようなトレンドも、辛ければ良いという趣向も、「味オンチ」というメルクマールをつけざるを得ない。

こうなってしまうと、味と香りに限りなく無関心な舌が出来上がり、いくら安心安全でおいしいものを生産者が作っても、その情熱は理解されぬままに市場原理に絡め取られ、

「高いだけじゃないか・・・」

という評価しか受けなくなる。

身近な逸話を持ち出せば、グルメを自称する知人が、天然のものを使った料理を酷評し、化学調味料漬けの料理を絶賛したという笑い話があるが、それは、いたって普通の反応で、味覚とは、実に頼りないのだ。
なるほど、このすだち牛バーガーの包み紙には、小さく、味の素使用と書いてある・・・。

結論。
味覚を無難に絡めとる強い味付けと化学調味料は、生産者の努力を踏みにじる。