問題は資質

 東京国立博物館で開催される台湾の故宮展から“国立”という記述を外すという失礼なことをまたもや日本はやってしまった。

 慣例の略式と主催メディアのせいにして、結局は中国の顔色しかみない属国根性でこれしきのことでペコペコしている。

 だが矛盾している。
 安倍政権のいう集団的自衛権は、言葉の表現にばかり矮小化されているものの、シーレーンを守ろうという姿勢は正しい。

 なぜなら日本はモノがないから、その大半の物が外国からやってきて、シーレーン(海上交通)の安全な通行は死活問題である。だから、シーレーンを通せんぼする要因は集団的自衛権はさておき、武力でもって排除、けん制する必要がある。

 ところが、台湾のECFAやそれに反発するデモなど、政治家が国とすら思っていないから、台湾と中国の間を日本人の物資が通っていても日本近海のシーレーンのことには関心がない。

 仮に台湾が中国に吸収されてしまったら、物流を押さえられて、ますます大陸の横暴にペコペコして謝り金を出し続け、西部開発の民族浄化(チベット)に手を貸すことになるだろう。

 とすれば、自衛権だかなんだか知らない武力は、もっと台湾に振り向けるべきで、この親日国家を守ることこそが、日本と台湾、お互いの利益になるのではないか。
 公明党は左側の集団だから自衛権にアレルギーがあるが、台湾に関心がないということも、日本の政治家として資質に問題があるのではないか?

 中国への外遊で嵐に会い、台湾に着陸したが一度も台湾の土を踏むことなく、李登輝の来日を必死で阻止する政治家が相変わらず自民党にいる。

 守ってすらくれない米国の属国のまま、人権という不可侵なバリアによってデタラメな歴史を踏襲し、生命線には見て見ぬふりを決め込む。
 9.11によって自称のホシュたちが空中分解してなお、やっぱりこの国の右側にいるらしい人たちは、アホでビョーキのままである。